ここでは、無料で利用できるソフトウェアのみを用いて、Metatrader4(以下、メタトレーダー)をMacOS X上で稼働させる方法を説明します。
この記事で説明する方法を使うと、取引状況の確認や簡単な取引を、メタトレーダーを用いてMacOS X上で直接実行することができるようになります。
Macでメタトレーダーを稼働させる方法はいくつかあると思いますが、基本的に余計な出費がかかったり、面倒だったりします。一番いい方法は、Mac OSにおけるSafari等のAppsのように、直接的に実行できるのが一番簡単でいいですよね。
<<大体こういう状況に陥ります>>
- BootCamp – Windows OS代が必要で、さらにWindows実行中はMacOSが使用できない
- VMWare – VMWare + Windows OS代が必要(Macリソースの消費も気になるところ)
- VPSリモートデスクトップ – 取引時間帯でリアル口座で取引するVPSにアクセスは避けたいところ
- (余談) スマートフォンやタブレット – 机の上がちらかったり、コーヒーこぼして壊れるのがいや (笑)
そこで、WineBottlerという無料のツールを使用します。WineBottlerは、その手方面では有名な”wine”というソフトウェアを簡単に使用できるようにするツールです。
ゴール地点 – Mac OSXでメタトレーダが稼働する
- 上記スクリーンショットのように、Mac OS上で、メタトレーダー4が起動すること
- 為替レートの表示や、基本的なポジション操作ができること(特に決済)
- EA稼働やフォント文字化けはここでは考慮しない
手順1:WineBottlerの入手
WineBottlerを下記のサイトから入手します。(もちろん無料です。stableバージョンがおすすめです)
外部リンク ::: WineBottlerの本家サイト
※ついでに、Windowsにインストールしていた、メタトレーダーのインストールexeファイルをMac上に準備しておきましょう。
なお、本手順における WineBottlerバージョンは、1.6.1です。Macは、10.9 Mavericksです。
手順2:WineBottlerのインストール
ダウンロードしたWineBottlerのインストール。いつもの手順ですね。Wine.appとWineBottler.appの両方をインストールします。
手順3:WineBottlerを実行する
早速、メタトレーダーをインストールする為に、WineBottlerを実行します。(この手順から先は、基本的にクリック操作のみです)
手順4:メタトレーダーのインストール
起動したWineBottlerの”Advancedタブ”を選択し、メタトレーダーをインストールしていきます。なお、WineBottlerには標準でメタトレーダーのインストール機能がありますが、各FX会社のメタトレーダー実行ファイルをインストールできるよう、この手順にて説明しています。
Step-1: Advancedタブの選択
Step-2: メタトレーダーインストールファイルの選択
Step-3: メタトレーダインストールファイルの確認
Step-4: インストールボタンを押して、Mac上のアプリとしてメタトレーダをインストールする。インストール先は、適当にどうぞ。
Step-5: Windowsへインストールするように、メタトレーダのインストールをしましょう
インストール後実行のチェックボックスは、はずしましょう。
Step-6: 実行ファイルの選択 (この手順をスキップすると、メタトレーダのアンインストールプログラムが実行されるだけの設定となる為、お忘れなく)
メタトレーダーインストール後、下記ダイアログが表示されます。
OKボタンを押す前に、terminal.exe (メタトレーダ本体)を指定します
これで、インストール完了です。(簡単ですね)
手順5:メタトレーダー実行
Mac OSのアプリとしてインストールしたメタトレーダを実行しましょう。
<< どうでしょう。メタトレーダが起動しましたよね (若干フォントが文字化けしていますが、取引状況の確認や、簡単なトレードには殆ど影響ないかと思います >>
Macの使用リソースも、CPUが5%程度で、メモリも100メガちょっとです。素晴らしいですね。(wineというところです)
面倒な手順を踏まずに、ここまで出来るとは、いい時代になりましたね。
“Mac OS Xでメタトレーダーを使用する” への1件の返信