VPSでメタトレーダーを実行し、EA運用をする場合、一体いくつまでメタトレーダーが同時実行可能かをまとめてみました。
当方は、”1口座で複数メタトレーダーを使用”するパターンにて運用しています。これは、メタトレーダープログラムの実行安定性を確保し、またメタトレーダーの制約である、1プログラムからの注文は同時に1つまでという制約を回避する為です。
複数のEAを1メタトレーダーで実行し、運悪く注文がかちあってしまうと、どちらかの注文は待たされることとなり、利益を逃したり、損失が膨らむ恐れがあります。というわけで、複数のメタトレーダーの実行をしているわけです。
前置きが長くなりましたが、1VPSでいくつまでメタトレーダーが実行可能かについては、意外とネットに情報が転がっていないんですよね。
結論からいうと、1CPUシステムであれば3〜4のメタトレーダーの実行が安全と思います。
下記は、お名前.comさんのVPSでEAを実行しているものです。システム詳細は、
- Windows Server 2012 R2
- 1CPU / 2GBメモリ
- EA “BandCross3”
- EA “Alnilam”
- EA “Rigel (4通貨)”
ここで、CPU使用率が30%程度となっています。ただし、ポジションを保有せず、市場も落ち着いている時間帯ですので、ピーク時の負荷はこれより高いと想定されます。(60〜70%ぐらいまで瞬間的に行くのではないでしょうか)
メタトレーダーを3つ稼働させてこの状況ですので、もう1つ起動するとCPU100%に到達する危険性があります。
さて、CPU100%の状況をなぜこんなに気にしているかというと
ずばり、EAエントリやイグジットの計算処理が追いつかず、本来のパフォーマンスを発揮できない。さらには、稼働そのものが不安定となる危険性がある
というわけで、ケチらずに最高のトレーディング環境をEAに用意してあげましょう。
ちなみに、使えるネットさんの場合、フェアシェア方式でCPUがたくさんあるように見えますが、やはり1システム3〜4のメタトレーダー運用が実用的と思います。(個人に割り当てられるCPUパワーが格段に大きいのでは無いようです)
5個稼働させたときに、RemoteDesktopの動作からしてとても重くなりました。たまたまかもしれませんが。
いつものご参考情報でした。